
【写真説明】シマフグとコモンフグの雑種と見られる個体
独立行政法人水産総合研究センターの瀬戸内海区水産研究所(廿日市市)が、シマフグとコモン(ナゴヤ)フグの珍しい雑種を確認した。柳井市場(柳井市)から持ち帰った種類が分からないフグを調べて分かった。
このフグは柳井市の漁業者が22日に山口県上関町沖の底引き網に入っているのを見つけた。報告を受けた水産研が詳細に調査。交雑個体は全長20センチの雄で精巣が発達した成魚だった。しま模様と斑点が混ざるなど両種の特徴を併せ持っていた。
シマフグは60センチになる大型で、コモンフグは25センチ前後の小型。水産研の重田利拓研究員は「繁殖期が同じで、何かのタイミングで交雑した」とみる。両種とも食用だが、雑種は毒性が不明なので食用にならないという。