インドを視察した人の間から「ネット企業にとってインドってまだしばらくは魅力的な市場じゃないですね」という話を聞くことがある。まずは道路や、水道、電気といった社会インフラの完成度を上げることが先、という考え方なのだろう。でも新興国って先進国が歩んできた通りの順番で進化するとは限らない。道路や水道などの社会インフラの完成度が上がる前にITが普及するという進化の道筋があってもいいはずだ。いや道路や水道の完成度の向上を待たなくても、ITで可能になるソリューションはあるはずだし、それこそが本来のITの可能性なんじゃないかな。豊かな国の消費者にあの手この手で無駄な消費をさせるためにITを使うのじゃなく、途上国の課題を解決するためにこそITを使うべきじゃないんだろうか。TechWave編集長 湯川さんの言葉です。