今回は、読者様が目にする媒体から銘柄選びをする際
情報の精度と質を上げる方法をお伝えいたします。
読者様からいただく相談や悩みを読んでいると、普段
目にする情報や話題をそのまま鵜呑みにして投資する
ケースが多いように感じたからです。
まず、私がお伝えしたいのは、ある企業の売上が好調
だとか、新製品が発表されたという話を聞いただけで
投資するのは×だということです。
投資をする前に、することは
1 精査する
まずは、その情報が本当に正しいのか自分で検討する
必要があります。
新製品の発表があっても、売り上げが好調だとしても、
会社の業績向上にどれだけ貢献するのか、自分で調べる
ことが必須なのです。
ある商品の売り上げが好調であっても、企業全体の業績に
変化が起こるくらいでなければ株価は上昇しません。
製品数が10万ある会社であれば、1商品がいくら売れた
ところで全体に与える影響はほとんどありません。
さらに売り上げが好調であっても売り上げと利益は別です。
知名度は上がっても、利益に繋がらない話や話題のほうが
多いですから注意しましょう。
そして、事前にすることの2つ目が、
会社の過去の業績、今後の予測を自分で計算すること。
一時的な話題やニュースで、その会社がクローズアップ
されても、株価が上昇し続けるためには、源泉となる利益を
確認することが何よりも大切です。
それを疎かにしていると、話題が過ぎ去った時にあなたが
手にするのは、大幅な含み損を抱えた株だけです。
例えば、一時記流行ったテーマにリチウムイオン電池が
あります。
ハイブリッド自動車などで需要が増えるなどの思惑で、
関連銘柄が暴騰しましたが、その時の業績は赤字でした。
それでも株価は話題になる前の数倍になりましたが、
現在、株価は元通りになっています。
情報を知るのは重要だと感じている投資家は多いですが
それ以上に儲かっている会社を知ることの方が、株で勝つ
ためには重要なのです。