今週は急落のショックが癒えない中、ギリシャ債務問題で上げ下げとギリシャ債務問題に振り回された一週間となった。来週は、13日に予定されている米連邦公開市場委員会(FOMC)に注目が集まる。米連邦公開市場委員会(FOMC)で、大きな政策変更はなく、基本的には相場を大きく動かす材料にはなりづらいと見る向きが大勢を占めているが、先月29日にNY金が急落したのはバーナンキ(FRB)議長が議会証言で追加金融緩和(QE3)について言及しなかった事が急落の原因だっただけに、政策変更がない事に失望感が広がる可能性がある。
ギリシャをはじめとする、ユーロ圏債務危機問題(ギリシャの債券交換参加率は85.8%、集団行動条項を発動し、95.7%となった)の後退で売り込まれる状況ではないものの、ちょっとした事をきっかけで下落する可能性もあるため、米雇用統計や米連邦公開市場委員会(FOMC)などが売り材料になった場合は、NY金が再び200日移動平均(1,670ドル台)を割り込む事も考えられる。
方向性 押し目買い
週間取引レンジ 23,750円~25,240円
中川
余談ではあるが、投資家のウォーレン・バフェット氏は先月、株主宛の年次書簡で金についての見方を、農地や企業のように新たな富を生み出す潜在性がなく利用が限られているため、投資家は金を避けるべきだと指摘。金が長期的に上昇する為には、金がさらに上昇すると考える「買い手層」が拡大する必要があるとの見方を示した。来週は(メリマンの重要変化日であり、米連邦公開市場委員会(FOMC)でもある)13日に注目。
方向性 揉み合い
週間取引レンジ 4,250円~4,590円
池末
【東京コーン 】
今週トウモロコシは、独自の材料に欠けた取引であった。シカゴ市場では本日の農産物需給報告を前にして、ファンド筋のポジション調整と思われる手仕舞い売りで値下がりしたが、国内市場は為替の円安進行により値を下げる事なく終了。
方向性 揉み合い
週間取引レンジ 4,250円~4,590円
池末
【東京コーン 】
今週トウモロコシは、独自の材料に欠けた取引であった。シカゴ市場では本日の農産物需給報告を前にして、ファンド筋のポジション調整と思われる手仕舞い売りで値下がりしたが、国内市場は為替の円安進行により値を下げる事なく終了。
今晩発表予定の需給報告は南米ブラジル・アルゼンチンの生産高見通しが下方修正され、強気サイドを支援する内容と考えるが、その一方すでに需給報告後の月末明らかになる、聞き取り調査に基づいた作付け意向面積と3月1日現在の四半期在庫に関心が移っている模様である。今年は大幅な作付け増が見込まれるだけにもっともでもある。しかしながら、月末に焦点を絞るのは果たしてどうなのか。むしろ現在は大部分の弱材料が前提で形成されている価格帯と思われる。よって今回の発表はどの様な内容であっても、下降トレンドのきっかけになることはないと判断する。
方向性 押し目買い
週間取引レンジ 23,750円~25,240円
中川