欧米の制裁回避へ

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イランがインドへの輸入代金支払い開始、欧米の制裁回避へ




3月1日、インドの政府筋や貿易関係者によると、イランは欧米の制裁を回避するため、インドの輸出業者に対しルピー建てで代金の支払いを開始した。写真は2月撮影(2012年 ロイター/Morteza Nikoubazl) [拡大]  【ニューデリー 1日 ロイター】 インドの政府筋や貿易関係者によると、イランは欧米の制裁を回避するため、インドの輸出業者に対しルピー建てで代金の支払いを開始した。

 両国の貿易取引をめぐっては、米政府の対イラン制裁に関連して、2010年12月に一部の決済ルートが閉鎖されており、総額30億ドルの代金支払いが滞っていた。

 複数の関係筋によると、イランの民間銀行バンク・パルシアンがインドのUCO銀行に口座を開設し、代金の支払いが可能になった。バンク・パルシアンは民間銀行のため、イランの国有銀行に対する制裁は適用されないという。

 イランのインド訪問団とインドの金融関係者が2日間にわたって協議し、合意に至った。

 複数の政府筋によると、今回の決済ルートはインドからイランへの輸出代金の支払いのみに利用される。

 インドは、中国に次ぐイラン産原油の輸入国。現在はトルコのハルク銀行を通じて輸入代金を決済しているが、このルートが新たな制裁対象となる可能性があるため、全体の45%をルピー建てで決済し、インドからイランへの輸出を増やすことで合意している。インドの原油輸入業者は現在、税務上の問題が解決するのを待っている段階という。

 インドは国連の対イラン制裁は順守しているが、米欧が新たに導入した金融制裁への協力は拒否している。

2012/03/02 15:07

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