あなたは、不老の泉の水を飲んで、永遠の若さを保ちたいと思いますか。19世紀のアメリカで、若い男性が深い森の中に迷い込み、大木の下に湧き出ている泉の水を飲んだところ、永遠に年を取らなくなってしまったという映画がありました。
この青年は、その森に住み年を取らなくなった家族に加わりますが、やがて森の外にある富豪の娘と恋をするようになります。そうなると今度はその娘が、泉の水を飲むかどうかが大問題です。不老の泉を飲むことは、年が止まってしまうことになり、子供を作ることも髪の毛を伸ばすこともできません。結局、この娘さんは、泉の水を飲むことをあきらめ、普通の男と結婚してしまいます。
時代が移り20世紀のアメリカの街に、バイクで乗りつけた青年がいました。彼は、そこで昔恋に落ちた娘さんに出会います。懐かしそうに声を掛ける青年に、その娘さんは怪訝そうな顔で応えます。その娘さんの後をつけていった先に、あの懐かしい人の名前を刻んだお墓を発見します。彼女はあの恋人の孫娘だったのです。
現代においても、人は不老を求めて、次から次へと新しい発見をしています。不老は無理としても、寿命は延びていくばかりです。今世紀末には、日本でも平均寿命が100歳になるとの予測もあります。でもこの映画のように、不老は必ずしもいいことばかりではありません。新陳代謝のない社会がどんなものか、よく考えてみる必要がありそうです。
不老の人生を望まないまでも、元気でいたいという欲望がなくなるわけではありません。この世とあの世とのハザマにあって、限られた時間、体力、金を工面して、健康であることに感謝しながら、できることを精一杯やっていける人生を続けたいと願っています。
今回の上昇相場は、発射台が低いこともあって、意外の大相場になるかもしれません。これが生涯最後の大相場だという人もいます。そうなってくれれば、少しばかり余裕のある老人ホームに入り、豊かな余生を送れるかもしれません。
さて、私の「みんかぶ」日記も、ちょうど1年になります。毎週土曜日に投資方法に関係するものを中心に、70編ほど出品させていただきました。長編で目線が高く、あまり参考にはならなかったかも知れませんが、もとはといえば、二人の娘に「株で生活する方法」を教えるために書き上げたものがベースになっています。
わが家の秘伝として、後世に残して置きたいと自賛したいところですが、残念ながら娘たちにはその気はないようです。定年後の人生設計はできているのでしょうか、それとも親の財産を当てにしているのでしょうか。
そろそろネタもなくなりましたので、しばらくROM専に転じて、皆様とともに投資法を磨いてゆきたいと思います。長い間のご支援、ご鞭撻、まことにありがとうございました。皆様も、株式投資を通じて豊かな人生を送られますよう、心から願っております。