外から見た福島第1原発の状態は、破壊された建物やねじまがった金属片の写真などでかなり知られている。
しかし、その内部は一体どのようなものなのだろうか。
ピンク一色というのが最初の印象だ。
福島第一原発の施設内部
報道関係者を対象にした同原発敷地内の視察に参加したウォール・ストリート・ジャーナルの記者は、免震重要棟内の壁や床の多くが弾力性のあるピンク色のシートに覆われていることに驚かされた。
このシートには極めて重要な目的がある。
それは、外部から持ち込まれた汚染物質が建物内部に飛散するのを防止することだ。ただ、建物内全てに貼られるているわけではない。
ピンク色のシートで覆われているのは、外部とつながり作業員が常に出入りしている部屋だけだ。
とは言うものの、免震重要棟の訪問者はピンク色に囲まれ、バービー人形のケースの中にいるような気分になるだろう。
東京電力の関係者に「なぜピンク色なのか」と問いかけたが、「自分も疑問に思った」と、正確な答えは返ってこなかった。
福島第1原発や、その南に位置する「Jヴィレッジ」に行くと、違和感のある光景が数多く目に付く。
地元施設等が事故後に急きょ作業拠点として転用されたためだ。
Jヴィレッジは広大なサッカー用の施設だが、現在は原発作業員の待機場所となっている。ある建物の廊下では、一方の壁にサッカー選手の写真が並んで飾られている。
しかし、反対側の壁は作業関連の掲示板となっていて、作業員にインフルエンザの予防注射をするよう勧める掲示や放射能汚染を示す明るい斑点が手にできていないか注意を促す掲示などで埋め尽くされていた。
さらに、人工芝の上に建てられた天井の高い建物では、作業員が浴びた放射線量の測定が行われていた。
訪問者をJヴィレッジから福島第1原発に輸送するのは観光バスだ。
シャンデリアを模した車内灯と窓際には飾り房が垂れ下がっている。
ただ、席や通路には例のピンク色のシートが貼り付けられていた。
同原発の免震重要棟の多くの部屋には、子供部屋から引っ張り出してきたような木製の2段ベッドが並んでいる。
4~5日交代で現場に滞在する原発の幹部や職員が使うものだ。
キャンプで寝袋の下に敷くような銀色のマットが、それぞれのプライバシーのためにベッド頭部に掛けられていた。
作業員が建物の外側の窓ガラスに鉛ボードを貼り付ける作業を行っていた。
現地スタッフの説明によると、生活環境の改善を図るため、建物内の放射線量を低減させるのが目的だという。
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