原発事故で福島県大熊町の自宅が損害を受けたとして賠償を求めていた男性について、東京電力はおよそ1300万円を支払うことで和解しました。東京電力が住宅の賠償をめぐり住民と合意したのは初めてです。
住宅の損害への賠償を求めていたのは、原発からおよそ5キロの大熊町から東京に避難している男性で、国の「原子力損害賠償紛争解決センター」は去年12月、建築年数などを考慮して東電がおよそ1300万円を支払うという和解案を示していました。
東電側は、当初、和解にあたって住民側に追加の賠償請求権を放棄するよう求めていましたが、これについては撤回し、27日、和解案を受け入れました。
「非常に複雑な心境です」(申し立てを行った 佐藤龍三さん)
原発事故による住宅の損害賠償で東電が住民と合意したのは初めてだということです。
(27日22:32)