市への移行を目指していた愛知県東浦町で2010年10月の国勢調査をめぐり人口を水増しした疑いがあるとして、総務省が調査するよう求めていることがわかりました。
この問題はおととし12月ごろ、「市への昇格を目指し、東浦町で人口を水増しした疑いがある」と総務省に匿名の情報が寄せられたことが発端です。
市制への移行は人口5万人が条件ですが、去年2月の東浦町の国勢調査の速報値は5万80人となったことから、総務省や愛知県が5月と8月に確認調査を実施しました。その結果、居住の実態がない世帯や実在しない同居人などがおよそ90人分見つかるなど、10月の確定値で4万9800人に下方修正されたため、東浦町では市制への移行を見送っています。
東浦町は「単純ミスだった」としていますが、総務省は2月末までに原因を調査し報告するよう求めています。(27日11:19)