AIJ投資顧問による企業年金の消失問題を受けて、金融庁は、年金資産を管理する大手信託銀行に対しても週明けにも本格的な調査に乗り出すことが分かりました。
金融庁は、顧客企業から預かっていた2000億円に上る年金資産の9割を消失させたAIJ投資顧問の問題を受け、週明けにも投資一任業者263社への一斉調査を始めます。
関係者によりますと、金融庁はこれに加えて、大手信託銀行についても週明けにも本格的な調査に乗り出すということです。
信託銀行は通常、年金資産を管理し、投資顧問の指図に従って売買の発注を出す役割を担いますが、今回のケースでも信託銀行が虚偽の運用の兆候を発見できなかったかなど点検すると見られます。
(26日10:21)