どんな状況でもその人に能力があり、努力すれば道が開けるって言う人がいるけど、それはマクロの視点では大きく間違ってる。
それはあくまでもミクロの問題で、そんな事いったら、北朝鮮に生まれたって、特別な能力がある人は成功するって事になってしまう。
じゃあ北朝鮮は良い国なのか?
一般市民として生まれるんだったら、日本と北朝鮮のどちらに生まれたい? どちらに生まれた方が、幸福になる可能性が高いのか?って事を考えないといけない。
政治や為替は経済に関係ないなんて堂々と言う人は、全くもって自惚れている。
核戦争が起きても自分は生き残れるとでも思っているんだろう。
そして、決定的に間違っているのが、マクロとミクロの視点がごちゃごちゃになっているということ。
一企業がどんなに頑張っても為替は変えられない。輸出企業にはなんの落ち度もないのに利益が途端に10%や20%落ちてしまうのが、為替だ。
そしてそれはその国の政治力を駆使して守るしかない。
為替がファンダに逆行した通貨高になっても、企業努力でなんとかなるって言うけど、結局、その場合の生き残り方としては、コストカット(海外移転や更なるリストラ)というお決まりの道をたどる。
それがその国の国民にとって幸せな事なのか?
小泉政権の時と今の野田政権の時で比べてみて、もしあなたが新卒だったらどっちがいいのか?
答えは出ていると思う。
マクロの世界で、ミクロ的な解決方法を提案するのは、全くのナンセンスだ。
当たり前だけど、マクロではマクロでの解決策、ミクロではミクロの解決策と分けて考える必要があるんだよね。