富士重工業は、ロボットの研究開発費2億円近くを経済産業省などに不適切に請求していたとして、元部長を詐欺の疑いで栃木県警に告訴したと発表しました。
富士重工が詐欺の疑いで栃木県警に告訴したのはクリーンロボット部の元部長です。富士重工によりますと、元部長は清掃用などのロボットを開発していましたが、去年8月に東京国税局から不適切な経理処理があるとの指摘を受け、社内で調査を進めた結果、外注先に1億円を超える不正な支出が見つかったということです。
さらに、元部長は不正な支出の原資として経済産業省などに対しおよそ1億9400万円の委託費や助成金を不適切に請求していたとみられています。
富士重工では事態を重くみて、清掃用ロボット事業について撤退も含めて見直すことを明らかにしています。(20日14:04)