核開発問題をめぐって欧米との間で緊張が高まるイランは19日、イギリスとフランスの石油会社に対する原油の販売を停止すると発表しました。
これはイラン石油省が運営するシャナ通信が伝えたもので、具体的な石油会社の名前などは明らかにされていません。
EU=ヨーロッパ連合はイランの原油のおよそ18パーセントを輸入していますが、高濃縮ウランの製造など核開発を続けるイランに対し、制裁措置として7月からイラン産原油の輸入禁止を決定。これに反発したイランは今月4日、国名を明らかにせずにヨーロッパの国に対する原油の輸出を停止すると警告していました。
EU加盟国の中には輸入禁止に消極的な国もあることから揺さぶりをかける狙いがあるとみられますが、原油価格の上昇は避けられそうにありません。(19日23:51)