巨額の損失隠しは、会社の元トップら7人の逮捕にまで発展しました。金融商品取引法違反の疑いで逮捕されたのは、オリンパスの前会長、菊川剛容疑者(70)と前監査役の山田秀雄容疑者(67)ら旧経営陣3人です。また、大手証券会社の元社員、横尾宣政容疑者(57)ら4人も逮捕されました。
調べによりますと、菊川容疑者らは2007年と2008年に純資産額をおよそ1000億円多く見せかけるなど、有価証券報告書にうその記載をした疑いが持たれています。
「大変重い責任を感じている。株主さまや従業員の皆さんも本当に大変な思いをさせた」(オリンパス前監査役 山田秀雄容疑者、去年12月)
不正な会計処理は山田容疑者が主導したとみられ、旧経営陣3人はこれまでの任意の調べに関与を大筋で認めています。また、横尾容疑者らはファンドを設立するなどして損失隠しの手口を指南した疑いが持たれていて、警視庁では横尾容疑者ら外部の協力者にあわせて数十億円の報酬が渡ったとみて詳しく調べています。(16日13:25)