日銀、１０兆円の追加金融緩和決定

[arama-さん]

　日銀は１４日までの２日間、金融政策決定会合を開き、国債など資産の買入れ基金を１０兆円増額するという追加の金融緩和策を全会一致で決めました。

　「我が国経済のデフレ脱却と物価安定のもとでの持続的な成長実現に向けて、日銀の政策姿勢をより明確化にするとともに金融緩和を一段と強化することを決定しました」（日銀・白川方明総裁）

　日銀の金融政策決定会合では、ヨーロッパの債務問題や円高の影響などで去年１０月から１２月のＧＤＰ＝国内総生産がマイナスに転じたことなどを受けて、追加の金融緩和に踏み切りました。

　具体的には、これまで総額５５兆円としてきた資産買入れ基金の総額を６５兆円に増額します。また、望ましい物価上昇率についての表現を「物価安定の目途」と改め、これを１％に設定し、デフレ脱却を目指す姿勢をより明確にしました。

　「実質的にインフレターゲットを設定されたものと私どもは受け止めております」（安住淳財務相）

　安住財務大臣はこのように述べた上で、今回の決定が日本経済を下支えして、成長に向けた大きなきっかけになって欲しいとしています。（14日16:41）