昨日、日経にも出てましたが民主党の年金改革案、、、やはりおかしい。
● 所得を100%捕捉されるサラリーマン・公務員と、50%程度しか捕捉されない自営業者、30%しか捕捉されない農家で、年金が一体化されている。 これでは自営業者は払った額の2倍、農家は払った額の3倍の年金がもらえることになる。
● 払った額がゼロでも貰える最低保障年金の支給範囲があいまいでバラマキ的。 年金支払いを誤魔化す悪質事例が増える可能性あり。 最低保障年金の予算が膨大になる可能性あり。
、、、、今の年金制度では、国民年金が最低保障年金に該当し、最低限の支払い(専業主婦を除く)が求められる公正なものになっている。
所得比例年金(=支払い比例年金)も、所得捕捉されるサラリーマン等と、それ以外で仕分けされている、今の厚生年金制度のほうが公正である。
民主党は、何故にこんな不公正でバラマキ的な年金制度に改悪しようとするのか?
支給範囲があいまい、年金予算があいまいな状態で、増税幅だけ10%、将来は20%、、と確定してくるのは何故か?
賦課方式(若年が高齢を支える年金)から積み立て方式(同世代で支え合う年金)に変えて、人口変動や経済変動で世代間に不公正が発生しない制度にしましょう、というなら話は分かるが、そこは全く手つかずである。
現制度における年金の問題は、運用素人の役人が運用をやっていること、そのため無理な利回り設定が温存されていることに起因するのだが、民主党案では、そこも手つかずで、却ってバラマキ拡大=利回り設定を更に無理筋化する改悪になっている。
その無理筋をごり押しするための大増税とも言えるのだが、大増税では経済低迷するので、更に無理な制度になるだろう。
大増税後に、再度の制度見直し(=社会保障の縮小)になること必定です。
大増税で低迷した経済に合わせて、年金制度を縮小することになるでしょう(役所は無駄に仕事が増え、人員余剰を正当化出来るのでハッピーかも知れないが、振り回される国民はたまったものでない)。 ならば、増税せず、今の状態に合わせた縮小をするほうがマシである。 というか、今のデフレ政策を止めれば、増税せずに、今の年金制度をそこそこ維持出来る可能性が高いのだが、、、