ギリシャは緊縮財政で労組が暴れまくりそうです。
国防費(装備費)など、ギリシャ国内景気に影響があまりないものは削るにしても、国内景気に影響するものは削らないほうが良いのでしょうね。
・ 財政は中立キープ。
・ 安値になったギリシャ国債は、ECBがユーロを刷りまくって買いまくることで(当然、非不胎化で景気上昇、ユーロ安化を促進)、ギリシャ債の過度のアンダーシュート(安値化、高金利化)を防ぐ。
・ 景気が中立水準を超えてから、漸次、ECBはギリシャ国債を放出し、ユーロを吸収(バブル化防止)。
・ と、同時に、緊縮財政と構造改革を進めてギリシャのプライマリーバランス改善、債務GDP比低減を進める
、、、、以上が今のとこベストな方策ではないでしょうか? どうでしょう?(この方策は実のところ、日本の財政健全化、日本経済立て直しにも有効です)
景気低迷の今、緊縮財政ガンガンで債務削減をギリシャにせき立てるおかしいし(税収減で債務は減りません)、ECBに積極的役割を担わせないのもおかしいですね。
ECBが十分積極的でないから(というかギリシャ国債を手放してるようだし)、緊縮財政ガンガンを強制せざるを得なくなってる側面もあります。
なんか、逆噴射だと思うのですよね、EUのPIIGS処理は。
中銀(ECB)を守るために経済を悪くするのか? 経済を良くするために中銀を活用するのか?、、、理(利)に適っているのは後者でしょう。 経済が良くなれば、中銀の一方的破綻などあり得ませんから。
中銀の健全性のハキ違えという同じミス、それを上塗りした巨大なミスを日本政府もやり続けてますし、今も行ってますので(その原因は財務省や日銀の天下り政策に由来する)、日本政府、特に財務省が欧州に習え的論調を吹聴しまくってるのも当然でしょう(不要な増税を強制して天下り体制を維持したいのが本音)。
しかし、現在の欧州のPIIGS処理策は、早晩、転換を迫られることになると思います。これは持続困難な道ですから。
2020年までにギリシャ債務をGDP比120%まで削減、という目標は放棄され、ECBがより積極的にコミットする方向に変化すると予想。 そうならない場合、、具体的には、デフォルトの大拡大やら、ギリシャのユーロ離脱という動乱シナリオに移行。
いずれにせよ、EUに学べ、不況でも財政再建を、増税を、、という財務省の主張は空虚になっていくのでしょうね。