大手半導体メーカー、ルネサスエレクトロニクスと富士通、パナソニックの3社が家電や自動車などに組み込むシステムLSIと呼ばれる半導体の事業を統合する方向で協議に入ったことが分かりました。
関係者によりますと、ルネサスエレクトロニクスと富士通、それにパナソニックは、官民で設立した産業革新機構の出資も受けて、システムLSIと呼ばれる半導体事業を統合し、新たな会社を設立する方向で協議に入ったということです。
システムLSIはスマートフォンや液晶テレビ、自動車などの制御に使われる部品ですが、巨額の投資が必要な一方で、価格の下落が進んでいることなどから、各社は赤字に陥っていました。
統合が実現すれば、新会社の売上高は5000億円規模となり、システムLSIの国内メーカーは新会社と東芝の2社に集約されることになります。
半導体産業では、かつては日本が世界をリードしていましたが、海外メーカーとの激しい競争や歴史的な円高などにより、事業環境が急速に悪化していました。(08日09:57)
タグ
#半導体