トヨタ自動車のグループ8社が発表した2011年4~12月期連結決算は、本業のもうけを示す営業損益が、全社とも前年同期に比べて減ったそうです。
東日本大震災に伴う減産の取り戻しをトヨタが急いでいた矢先の昨秋、タイの洪水被害が拡大し、車の生産が国内外で停滞したことが響いたようです。
トヨタ紡織は営業損益が前年同期比69.9%減で、トヨタへの部品納入が売り上げの9割以上を占め、影響がとりわけ大きかったようです。
「3列シート」のスポーツ用多目的車の生産が滞ったため、シートの売り上げが落ち込んだそうです。
豊田自動織機も洪水の影響は受けたものの、国内の復興需要でフォークリフトの売り上げが増えて補ったそうです。
普通の車と比べて部品調達網の回復が早かったことも好都合だったようです。
豊田通商は、価格が高騰した飼料事業などの好調が、車事業の不調をカバーしたようです。
タイの洪水による影響を3月末までに取り戻しきれないとみる企業は、2012年3月期の連結営業損益の見通しを下方修正しており、トヨタ紡織が60億円、ジェイテクトが50億円、愛知製鋼が30億円引き下げたとのことです。
予想はしていたものの、厳しいですね。