松下捨てたパナソニックまで過去最悪 倒産ラッシュの危機か

上場企業、1割が今期赤字へ=円高、タイ洪水で業績下振れ―時事通信集計
 上場企業の間で2012年3月期(今期)連結業績予想を下方修正し、純損益が赤字に転落したり、赤字が大幅拡大したりする動きが広がっている。時事通信社が3日行った中間集計では、12年3月期に赤字を見込む企業が62社と、全体の10%に上った。円高の定着やタイ洪水による生産の混乱が、新興国企業との競争激化に向き合う日本企業の業績悪化に拍車を掛けた。

今期赤字7800億円に拡大=過去最悪、三洋買収処理で―パナソニック
 パナソニックは3日、2012年3月期の連結純損益見通しを下方修正し、赤字額が従来見込んでいた4200億円から7800億円に大幅拡大すると発表した。薄型テレビなどデジタル家電の販売不振に加え、三洋電機の買収価格と同社純資産の差額である「のれん代」の減損処理による2500億円の営業外損失計上、タイの洪水被害も響く。純損益の赤字は2年ぶりで、赤字幅はITバブル崩壊後の02年3月期(4278億円)を上回り、過去最大となる。

ソニー、赤字2200億円=円高、タイ洪水で業績悪化―今期
 ソニーは2日、2012年3月期(今期)の連結業績(米国会計基準)について、営業損益が950億円の赤字(従来予想は200億円の黒字)に転落し、純
損益の赤字は2200億円(同900億円の赤字)に拡大するとの見通しを発表した。急激な円高・ユーロ安やタイの洪水などで、業績が大幅に悪化する。
 タイの洪水の影響は、営業損益段階で約700億円に上ったとしている。

シャープ、12年3月期連結営業益を下方修正=テレビや太陽電池の業績不振などで
 シャープ=2012年3月期連結業績予想の売上高を2兆8000億円から2兆5500億円、営業利益を850億円からゼロ、純損益を60億円の黒字から2900億円の赤字に下方修正した。
 会見した安達俊雄副社長は「欧州債務問題や長期化する円高などの事業環境と、第3四半期累計の業績を勘案し、業績見通しを修正した」と説明した。

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