東日本大震災で多くの帰宅困難者が出たことを受けて、東京都などは、3日、都内の各所で総勢1万人が参加する大規模な訓練を実施しました。
この訓練は、東京湾北部を震源とするマグニチュード7.3の地震が発生し、東京都心で震度6を観測したという想定で行われました。
東日本大震災では、「むやみに移動を始めない」という、震災時の原則が守られず、多くの帰宅困難者が街にあふれましたが、3日の訓練では、こうした反省をふまえ、むやみに移動しない「一時待機」の訓練が行われました。
「新宿駅前です。大型モニターには災害関連の情報が映し出されています」(記者)
また、電話がつながりにくい状態でも、迅速かつ正確に情報がいきわたるよう、新宿駅周辺では、ワンセグやツイッターなどのインターネット交流サイトを使った情報提供が試みられました。
「東京都庁第一庁舎。避難場所ですね」(訓練参加者)
今回の訓練では、新宿区と豊島区周辺の地域で携帯電話に「緊急速報メール」と呼ばれる訓練用のメールが送信されたほか、最寄りの一時滞在が可能な施設の案内などが表示されました。
午後からは、在日米軍や自衛隊などの協力で、駆逐艦や護衛艦を使って帰宅困難者を海上で輸送する訓練も行われる予定です。(03日11:07)