ボラティリティ上昇でカバードプット戦略

りんたんさん
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日経平均先物はここまで高値8870円、安値8840円と狭い値幅。前日比20円安の8850円近くで推移。昨日大幅赤字を発表したソニーが足もとで7%超の上昇と、マーケット参加者のセンチメントは悪くないものの、今晩のアメリカ雇用統計を控えて積極的な買いは出ていないよう。1月25日高値8910円は近いようでなかなか遠い水準で、ここを突破するにはやはり雇用統計やギリシャ交渉進展など外部要因によるギャップアップが必要なのかも。ただしそこを越えてしまえば9000円までは残りわずかなので、必ずしも上値が重いと油断しないようにしています。昨日は東証のアローヘッドトラブルもあり、ずっと乖離が続いていた2月限のIVが3月限IVに近づくなど日経225オプションのボラティリティが全般に上昇。そこでボラティリティのうちどれを売るか検討。2月と3月のサヤが狭まったので、再び開くのを狙うのも有力な選択肢でしたが、この流れが必ずしも一日限りとは限らないともいえるのでパス。そうなるとやはり期近の2月オプションということになり、まず目がついたのがともにIV上昇していたコールオプション9000円とプットオプション8750円。デルタ的にもバランスがとれていたため、同枚数売ってそれぞれひとつ離れたオプションを買ってヘッジする戦略が有力。ただこのとき225先物は8870円付近。それぞれ権利行使価格まで130円程度とかなり近く、例えばギリシャが合意あるいは万が一の交渉決裂などで大きく動いた場合には、おそらくヘッジしきれない惨事が発生。逆にアメリカ上昇で節目8910円を突破してくると、コールオプション9000円には狂乱の買戻しが入ってさらに暴騰する危険性も。ということで、「なにもなければかなり勝率が高い」組み合わせとはいえ、そこまでリスクをとる場面でもないだろうということでこれも見送り。最終的に実行したのは、ボラティリティが上昇してるプットオプションを売り、ヘッジで225ミニを売るカバードプット戦略。具体的には2月限プットオプション8500円を11円で売り、225先物を8870円で売ってデルタヘッジをしました。それで今日どうなったかというと、午前の225先物下落⇒上昇⇒下落の、この二度目の下落しかかりのところでスプレッドを解消。2月プットオプションの売りは9円で買い返済し、ヘッジの225ミニ売りも8860円で買い返済と、どちらのポジションも利益で解消することが出来ました。セータが効いているので、引っ張れば引っ張るほど利益が増える可能性はありますが、どこでボラティリティが急上昇するかは未知数なので腹八分目での利益確定で十分。夜に雇用統計も控えていましたしね。このカバードプット戦略は、プットオプションが一時的な理由でボラティリティ上昇した場面で組むと比較的高い確率で利益を出すことが出来るため、好んで利用しています。セット後のポジション管理が難しいという方もいますが、私はあまりそういう感じはしていないです(私のやり方がベストという意味ではありません)。ただ、この「一時的な理由でボラティリティ上昇」というのが肝。スプレッド設定後ゆっくりとした下落ならむしろスプレッドに対して有利に働きますが、もし恐怖感を煽るような急落があると、ヘッジの225ミニ売りがまるで追いつかないほどプットオプションが暴騰するため、想定外の大損失となる危険があります。実際、昨年夏にダウ平均が500ドル安した場面では、前日に8円だったプットオプションが55円に暴騰。225ミニの売りではガンマリスクやベガリスクをカバーできないので、暴落時にはこれらのパラメータがまさに凶器となって襲い掛かってきます。ということで、このカバードプット戦略は、ボラティリティ上昇の要因をよく見極め、セット後暴落が来る可能性が低いと思われる場面で利用するのが絶対条件。もちろん、暴落が来るかなんて誰にもわからないので、そこはある程度思い切りが必要です。おまけ。序盤に検討していたコール9000円売り、コール9250円買い、プット8750円売り、プット8500円買いは、昨日大引けでセットしていたとすると、225先物8860円の現時点では一組あたり14,000円の利益に。コールオプションの下落が激しいですね。(返済注文を板にぶつける関係があるので、実際にはもう少し前後します)オーバーナイトしてみたらダウは11ドル安、CME清算値も5円安とまさに「何も起こらなかった」ので、これはこれで有力だったわけですが。以上、たまにオプション戦略を書いてみました。反響がよければまたなにか書きます。
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