マクロ経済は本当に難しい。
自分はリフレ政策やインフレターゲットなどが今の日本にとって最も有効な手段だとは思っているが、正直のところ、突き詰めて考えていけばわからなくなる事がある（汗）。
ただ僕は財政再建派のあのあまりにも悲観的で乱暴な考え方がどうしても受け入れられない。リフレ派の意見や考え方の方がよっぽど順を追っていてポジティブだし、現実的だと感じるんだよね。
あともし従来の金融政策が正しかったら日本の借金がこんなに膨らむわけがないはずだとも思う。
少なくとも日銀の今までの政策が有効であれば、これだけの長い期間日本がデフレになっているはずがない。もし彼らが結果を出してたら、ああ賢いエリートたちがやっている事はようわからんけど、まぁそれはそれで良しとしようってなるだろうね。こう見えても僕は現実主義だから（笑）。
でも結果出してないじゃんね（苦笑）。
そもそもデフレとは物の価格が下がり続けること。
物の価格が下がると言う事は逆にお金の価値が上がるという事だ。
ここで考えて欲しいんだけど、お金の価値が上がると言う事で一番苦しくなるのは誰か？って事になる。
それは借金をしている人達だよね。
そしてその筆頭にいるのは９００兆円もの政府債務を持っている日本という国になる。
だからその国の負担を減らすためにリフレ政策を取るということは、すごく理にかなっているよね。
リフレ否定派は、金融緩和をしすぎるとハイパーインフレになると言うんだけど、それは全く逆で、ハイパーインフレを起こさない様に、適切な金融緩和をしながらマイルドのインフレを起こすというのがそもそもの考え方。
そしてその適切な金融緩和をやるために金融のエキスパートである日銀がいるんじゃないの？
マイルドのインフレなんて起こせるわけないじゃんって言ってくる人もいるけど、先進国はみんなやってますよ。政府の増税派がよく手本としているスゥエーデンなんかもそうみたいですよ。
あくまでも金融緩和の目的は、国を儲けやすい体質に戻す事にある。でも、それからは勿論、技術革新や生産の効率性をどう高めていくのかってのが一番コアな話しになってくる。
そもそも昨年で言えば、日銀が引き受けている国債のうち３０兆円は償還されて市場からお金がなくなるんだから、最低その分ぐらいはやらないと逆に引き締めになってしまう。ハイパーインフレどころか更なるデフレですよ。
明日にでも国が破綻すると嘆く財政政権派や円高派は多い。でもそんな事を言っているのに、のんびり普通に生活をしてる。伝説の債権トレーダー、藤巻さんなんてのは国家破綻をここ１０年近く言い続けている割に、自身のブログでは、お気楽に居酒屋で知人と楽しそうに飲んでる写真を更新したりしてる（苦笑）。
僕はこういう人達を見て、ずいぶんと言う事とやってる事にギャップがある人達だなぁと思ってしまうんだけどね （苦笑）。
国が明日にでも破綻すると本当に思ってたら、貴方はブログを書いたり、居酒屋で友達と騒いだりしますか？
