欧州危機。
現時点ではスペイン国債とイタリア国債は値上がりし、
一旦は落ち着きを見せている。(※1)
今後はどうなるか分からないが、
万が一が生じた場合、勢力図が大きく変わるものがある。
それはサッカーだ ![]()
まずはスペインサッカー、リーガ・エスパニョーラ。
バルサとレアル・マドリーの2強は財務面でも2強で、
他のチームは経営が苦しい。
そして財務の強弱は補強に表れる。
その結果として現れるリーグ成績を見て欲しい。
(上の順位表参照)
現在、得失点差が40以上の2強と、一桁とマイナスのその他のチームになっている。
(そう。極端に言えば、世界最高峰のリーグではなく、
世界最高峰のチームが2つあるリーグなのかもしれない。)
では今後、スペイン国債がデフォルトでもしようものなら、どうなるだろう?
バルサとレアル・マドリーは知名度と資金で乗り切れるかもしれないが、他のチームは深刻だ。
これ以上、リーグ内の格差が広がれば、多くの人が試合に興味を失い、収入が減少するだろう。
そうなれば2強にとってもダメージとなり、スター軍団を抱える事が出来なくなる。
徐々に選手放出し、弱体化につながる恐れがある。
つづいて、イタリアサッカー、セリエA。
こちらはスペインのようなクラブ格差がそれほどないのが救いだ。
(もちろん、インテルやACミラン、ユベントスという強豪はいる)
ただしこちらも、デフォルトでもしたら、リーグへの悪影響は必至で、
同じく選手放出を招くだろう。
さらに、問題は別のところにもある。
ついこの前までイタリア首相だったベルルスコーニ氏。
この人はメディア王(と言うよりメディア独占者)で、ACミランのオーナーだ。
要は、イタリアのビッグボス。
一人の権力者が握る歪な構造は、今後爆弾になりかねない。
(日本でも…いや、何でもない(汗))
さて、サッカーのランキングと言えば、
FIFAのナショナルチームのランキングが有名だが、
ヨーロッパにはリーグのランキングがあるのはご存知だろうか?
UEFAのリーグランキングだ。
2011年時点では
1位 イングランド
2位 スペイン
3位 ドイツ
4位 イタリア
5位 フランス
6位 ポルトガル
7位 ロシア
と続く。
現在の各国(国家)の状況は…
ドイツ:![]()
フランス:![]()
イングランド(面倒なのでUK):
時々 ![]()
イタリア、スペイン:![]()
と言ったところ。
5大リーグはもちろんトップ5だが、欧州危機如何では、
スペイン、イタリアの順位低下が起きるかもしれない。
もちろん、有名なクラブであれば、
オイルマネーや世界の富豪にクラブを買ってもらい、
維持(や強化)できる可能性もある。
マンチェスター・シティやチェルシーの様に。
それが良いか悪いかは別にして。
ー追記ー
このコラムは欧州債のデフォルトを予測したものでも、
欧州クラブの倒産を予測したものでもありません。念のため。
※1(PCサイト)ブルームバーグ
http://www.bloomberg.co.jp/news/123-LYGW5K07SXKX01.html
イタリア債上昇、順調な入札で-スペイン債も堅調
