複式簿記という考え方がある。
同じ出来事でも見方を変えれば全く違った理解が出来るというのがそもそものコンセプト。
借金をすればその分、負債は増えるが、同じく現金という資産も増えている。
会社が利益を稼ぐソースとしては、社員を雇うための給料という費用が必要になってくるとか...
この考え方は日常や投資の世界でも活かせる事が出来ると思うんだよね。
資産や負債、収益や費用は状況や見方によっては、全くの別の意味になってくる。
こういう見方が理解出来ると、「いろいろな意見を取り入れようってのは意外と脆く危うい」という事がなんとなくわかってくる。
色々と自分と違う人達の意見も聞こう、別のスタイルも取り入れよう、他人の良い所を試してみようみたいな事を言っている人達はよく見かける。でもそういう人達って、取り入れようとしているやり方には必ずといっていいほど悪い面もあるって事を軽視している。
人によっては、違う方法を取り入れた事によって、今まで自分の中で積み重ねてきたものが、脆くも崩れてしまうかもしれない。だからその新しい方法の良い面と悪い面を見て、自分の頭でそれを実戦で使えるレベルまで持っていけるどうかという所がポイントになってくるんだろうと思う。
でもね、それってすごく大変だし、時間のかかる事だよね(汗)。
もっと言えば、他人からのやり方や考え方を取り入れようとすればするほど、そのやり方に対するそれぞれの欠点も自分自身の頭の中でちゃんと消化しなければならなってくるということ。
実際にこれってすごく大変な作業だと思うんだよね(汗)。
なんでって、大抵の人は僕も含めて、自分が今やっている事にすら、四苦八苦しているわけだから。
そんな事するんだったら、今自分がやっている事に全力を注いだ方が全然効率的じゃないって思うんだよね(苦笑)。