リビア、デモ隊が国民評議会の建物襲撃//再生に暗雲

arama-さん

 カダフィ政権崩壊後、暫定政府により新たな国づくりが進められているリビアで21日、暫定政府のメンバーの辞任を求めてデモ隊が国民評議会の建物を襲撃し、議会の副議長が辞任に追い込まれました。

 中東の衛星メディア「アルジャジーラ」などによりますと、21日、暴徒化したデモ隊は東部・ベンガジにある国民評議会の本部の門を手投げ弾を使って破壊、窓などを叩き割り、建物に乱入したということです。

 リビアでは42年間続いたカダフィ政権が崩壊した後、国民評議会を中心とする暫定政府が新たな国づくりを進めていますが、内戦で死亡した兵士の遺族に対する補償額やカダフィ政権時代の高官が同じ地位にとどまり続けていることなどに加え、汚職疑惑のある国民評議会のゴーガ副議長に対しても一部国民の間で不満が高まり、デモが続いていました。これを受け、ゴーガ副議長は22日、「私は国益のために辞任する」として辞任を表明しました。

 カダフィ大佐が死亡した後も東部・ベンガジとトリポリを中心とする勢力が対立を続けているほか、イスラム国家化を目指すイスラム主義者の活動も活発化しており、リビア再生に暗雲が立ちこめています。(23日06:47)

 
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