2012年1月19日の日経新聞1面。
セブン&アイHD、ローソン、イオンなどの小売が揃って低コスト農業への準備を進めている。セブン&アイは15ヘクタールの、イオンは50ヘクタールの、ローソンは22ヘクタールの農地を買い込んだ。さて、低価格戦略の行き着く先はどこか。
コストをかけずに同じだけのリターンが得られるならそのほうがいい。しかし、農業はそんなに簡単なものなのか? くみ立てラインと同じ認識ではないのか?
現在日本の農業を支えている農家はどうなるのか。JAに何割もとられていて収入面で厳しい状態にある農家、農産物の単価が下がったら彼らは生活できなくなる。となると、こちらも低コストの農薬など、粗悪品を使わざるをえなくなる。そして農産物の品質が下がれば、消費者は、機械的に作られる大規模ファームの野菜でも、なんでもいいような気になってくる。
食に関わるだけあって、農家の話と割り切ることもできないのであった。