今週のユーロの買い戻しには、驚かされた。というよりも、むしろ、買い戻されると思っていたので、驚かなかったというところか。
比較的大きな材料が出た後の一段押しであったので、上がってくるとは予想していた。このユーロの買い戻しは、一体何に起因しているのであろうか?
ギリシャの債務削減交渉がまとまりそうなのでというよりも、むしろ、この交渉自体、どの方向に転ぶかわからないので、それが、ユーロの買い戻しにつながったのではないかとみている。また、週の半ばに、IMFが6000億ドルの、基金の拡充を言い出したので、これも関係していると考えられる。
しかしながら、アメリカは、昨年、IMFに、これ以上の資金を出すつもりがないと表明しているし、日本は、震災復興、及び、最悪の財政状況であるので、資金を出すよりも、むしろ、供与してもらいたいぐらいの状況である。さらに、EUは、その当事者である。余裕のあるのは、中国くらいのものである。中国だけで、40兆円を出すのは無理であり、欧州安定化基金のほうも、さらに増額が見込まれているので、すんなりと、資金が集まるわけがないと考えられる。
さて、来週のユーロは高いか、安いか、難しいところである。ユーロを取引するよりも、ドル円でお茶を濁すほうがよいかもしれない。実際、ウシ象は、先週、76.60で、ドル買い円売りのポジションを持ち少しだけ稼がせてもらいました。
シンガポールドルが、対ドルで、かなり、強い。スイスフランは、総裁辞任後、1.2080あたりでウロチョロしている。
ギリシャ問題が、日曜に片が付いたら、材料出尽くしで、ユーロが、また、下落を始めると思っていたので、月曜に、窓開け上の状態で、売りこんでやろうかと思っていたのであるが、どうやら、ギリシャは、合意に至らずのようなので、月曜の朝に売るのは難しい。欧州時間まで様子見したほうが良さそうである。
また、FOMCが、来週にあるので、より一層、相場の動きを、予測しにくいものにしてくれているようである。
<為替相場>
ドル円 76.20~77.50
ドルユーロ 1.2750~1.3150
ユーロ円 98.20~102.50
ユーロは、売りがたまっているので、いざ、買われるとなると、一気に吹きあげる。
今週は、FOMC(24~25日)があり、何やら、金利の予測という、新しい技を繰り出してくるようである。
重要指標は、前半はユーロ圏のものが多く出て、後半でアメリカのものがでるようである。
一応、日銀の政策金利発表とニュージーランドの政策金利発表もあります。
ウシ象は、ドル円でもいじって遊ぼうかと考えているところです。ユーロは、欧州時間で、少しだけ、ショートしてみようかと考えています。
<株式相場>
日経平均 8500~9000
決算時なので、株価が動いているのか、あるいは、ダウの上げを見て買いに走ったか(ユーロが、反発しているので、それも関係していると思う)。
震災復興関連が売られ始めたようである。
ウシ象、ユーロのはしゃぎっぷりを見て、川柳を思いついたので、最後に書き記しておきたいと思います。
ユーロが1.2500まで下落すると、アナリストがのたまうの見て一句
アナリスト、見てきたようなウソを言い。
アナリスト、穴があったら入りたい。
アナリスト、そこのけそこのけユーロが通る。
アナリスト、ユーロの売りより厚い皮。
アナリスト、厚顔無恥だと人が云い。
アナリスト、言葉巧みに人をはめ込み。
アナリスト、朝令暮改の予想立て。
アナリスト、予想は予想、余所でやれ。
アナリスト、予想は外すが高給です。
ぺぺぺぺぺ、ぷぷぷぷぷぷぷ、ぽぽぽぽぽ。
以上、ウシ象、心の川柳でした。