ヴェネツィア展
2012年01月22日
ヴェネティア展を見に行き古代のヴェネティアの力と衰退を芸術からも見て取れる。交易が大きな利益をもたらした時代から、大量生産の時代に代わり、世界生産の大きな力がインド、中国からイギリスなどヨーロッパに移ると地位が衰退していった。結局は軍事力と富は切ってきれぬもの。当時の圧倒的なガレー船などの船団が描かれた栄華の日々。いろいろな文化ができた。入口の聖マルコ像と日本初公開の美しいベッリーニの聖母子像は秀逸です。
かつて強大な海軍力と交易による富を背景に、東地中海世界に君臨した都市国家-ヴェネツィア共和国。13世紀に黄金時代をむかえ、16世紀ルネサンス期には爛熟期に至ったその歴史は一千年にもおよびます。ナポレオンの侵攻にあう18世紀末まで、世界中の富裕階級に愛され、栄華を誇ったヴェネツィアは「アドリア海の女王」とたたえられました。
現在でも、ヴェネツィアの栄光の軌跡はサン・マルコ広場やドゥカーレ宮殿など、街のいたるところに受け継がれ、まるで中世から時が止まったかのような、独特の雰囲気を醸しだしています。
本展では、宮殿や人々の高貴な生活を彩った品々から、カルパッチョやベッリーニ、ティントレットなどヴェネツィア派を代表する芸術家の作品、また未公開作品を含めた約140点により、ヴェネツィア一千年の歴史を探ります。"水の都ヴェネツィア"が、いかに文化的に成熟度が高く、栄耀栄華を誇っていたのか・・・その魅力を再発見していただける貴重な機会となることでしょう。
■名古屋会場
名古屋市博物館