写真フィルムの名門企業が経営破綻に追い込まれました。アメリカの映像機器大手のイーストマン・コダックは19日、日本の民事再生法にあたる連邦破産法11条の適用を申請したと発表しました。
コダックは、130年以上の歴史を持つアメリカを代表する名門企業で、1900年代半ばには写真フィルムで圧倒的なシェアを誇ってきました。
1975年には世界で初めてデジタルカメラを開発しましたが、その後も収益の大半を占めていたフィルム事業にこだわった結果、急速なデジタル化の波に乗り遅れ、業績が悪化。去年12月からは株価が1ドルを下回るなど深刻な経営危機に陥り、ついに19日、自力での再建を断念しました。
コダックは、大手金融機関からつなぎ融資を受けて、今後も営業を続けますが、裁判所の管理のもとで保有する特許の売却などを進めるとともに、スポンサー探しを急ぐ見通しです。(19日16:43)
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