昨晩19日のNYは、10ドル安の12337。日足転換線のすぐ上でとまった形だが長い上髭をつけており、どうも直近の高値12573を抜いていくようなたくましさはなさそうだ。逆に下げ基調を確認したような姿になってしまった。小売のウオルマートの決算がよかったのに、原油が精油所の事故のおかげで100ドル台に突入したのが嫌気されたらしいが、それはきっかけにすぎず、結局月足、週足の下げ方向への流れが重くて、切り返す力がなかったのではないだろうか。
為替は、下降する日足基準線にきれいにそって、ご丁寧にも、いちいち長い上髭をつけながら、じりじりと円高方向へ動いている。どうもこちらも円安への流れは弱まりつつあるような気がする。日足の基準線が急角度で下げており、あらがうには相当力がいる。前から書いているが、月足も週足も雲のはるか下にいて、MACDもまだ円高方向へ沈みつつあることからみると、無理もない動きである。
最近あまりみんな言わなくなったが、上海は日足は少し戻しているが、週足、月足のMACDは下降を続けており、中長期の下降トレンドは続いているようだ。
中国もこんな状況なのに、日経平均は、デカップリングで大丈夫だという人がまだいるが、根拠のない希望的な観測にすぎないような気がする。楽観だけを頼りにして、トレンドにさからった売買をしたあげくに、評価損率が異様な高さになってしまっていることを忘れてはいけない。
で、案の定日経平均は、アメリカのCpの返済延期という悪いニュースがでたとたん、力なく447円ものべたさげになってしまっている。戻り高値にもう一歩で届かなかったことから、上値の重さを改めて確認してしまったことになり、これからは下値を叩きにゆくことになるだろう。日足は転換線も基準線も割れており、週足は雲のはるか下、頼りになるのは、月足だけだが、どこまで雲の上限でささえきれるか・・・