実質実効為替レートを切る

らいあんさん
らいあんさん

大先生が実質実効為替レートで見ると円高にはなってないとおっしゃられていた。

 

恥ずかしくも僕は実質実効為替レートって用語を知らなかったので、それって何だ?って思って少し調べたら、

 

http://money.infobank.co.jp/contents/S200445.htm

 

要は為替を計算する時に、主要貿易国との物価上昇率も考慮して計算しましょうって事らしい。

 

2011/11/10の時点では105.17円だから円高ではないってさ。

 

http://www.opticast.co.jp/cgi-bin/tm/chart.cgi?code=0296&asi=3

 

でちょっと考えてみると、これがいかに屁理屈なのかという事がわかる。

 

なぜなら当たり前だけど、通常の取引で使用されるのは実際の為替レートだから(笑)。

 

いくら日銀様やお抱えの学者様が、今の日本とアメリカの物価上昇率を考慮すれば円高ではないんですよって言われても、実際の取引値が77円なんだから全く意味はない。

 

現実に既存の為替レートで損失を出している日本企業がたくさんあるんだからさ。

 

よくもまぁこんな屁理屈を言えたものだと思う。

 

これはあくまでも日銀様が責任逃れで作った専門用語でしょ。

 

 

6件のコメントがあります
1~6件 / 全6件

jojuさん

 

ありがとうございます。非常に勉強になりました。

 

大先生がおっしゃられる”実質実効レートで見ると円高になってないから今は円高ではない”という議論は、人並みの思考回路があればそれが間違っているという事が直観的にわかりますが、ロジックで説明するとこうなるんですね。

 

しかし今円高ではないと言いきってしまうのはすごいですね(汗)。大先生によると今円高だと思う人はよっぽどの素人という事なので、彼の理論が証明されれば、その内、中国から日本人初の孔子平和賞でも貰えるかもしれませんね。

 

jojuさん

 実は当方、2011.7/4の日記で実質実効レートについて解説しております。 実質レートが横ばいだから円高でない、という論説はある意味、自爆的なのです。 まともな学者が見れば、如何にお馬鹿か、直ぐ見抜かれてしまうのです。 以下に再掲しましたので、宜しければ参照してください。

 

↓↓↓↓↓

 

「実質実効レートで見て円高でない。ゆえに円高は問題でない」、、この論説はどうでしょう?

 実は、この論説もお馬鹿です。

 最大のお馬鹿な点は、実質実効レートを過去と現在で比較して、そこから円高でない、だから問題ない、とすり替えを行っているところ。

 我々の生活にとって問題になるのは、実質実効レートの過去・現在の比較でなく、「実質実効レート・名目実効レート間の差」の過去・現在の比較です。

 なぜなら、「実質実効レート・名目実効レート間の差」は、その国のデフレ率を示すから。

 概略、実質実効為替レート指数=名目実効為替レート指数+相対的インフレ率(諸外国比)、、、なので、名目実効為替レート指数-実質実効為替レート指数=相対的デフレ率、、となるのです。

 で、「実質実効レート・名目実効レート間の差」の推移を見ると、円では過去20年間、その差が開き続けていることが分かります。 一方、実質実効レート自体はほぼ横ばいです。

 つまり、過去20年間、日本では諸外国に比しデフレ傾向が続き、名目レートの円高が進行し、結果、実質レートは横ばい化しているわけです(名目レートの上昇と、インフレ率の低下が相殺して、実質レートは横ばい化)。

 実質レートの横ばい化は、円高でないことを示すのでなく、デフレの長期継続を示しているのです。 これは、明らかに国民生活にとって問題です。

 また、企業の設備投資行動(海外シフト)に影響するのは、すぐに分かる名目レートのほうです。 デフレ(購買力平価の低下)と同時進行する名目レートの円高も、これまた問題なのです、我々の生活にとっては

 諸悪の根源は、やはり日銀。

masa_takaさん、

 

実効為替レートで実際に商品をやり取りするんだったらまだわかるんですが、全く取引には使われないわけですから(笑)。

 

これ見て円高じゃないじゃんって言われても、実際に為替で損失を出している企業が納得するはずがありません。

 

こういうのはいかにも学者とか役人の発想ですよね(苦笑)。

かりかりさん、

 

ありがとうございます(笑)。

masa_takaさん
そうなんですよね。日銀の人も実効為替レートを参考にしていると聞いたことがあります。しかし商社の現場の人からは、そんなもん全然肌感覚に合わないといっているそうで。そりゃあそうですよね。
GDPにしてもあまり実質化という計算しないで名目をしっかり見ないとだめではないかと思っています。
なるほど。(笑)
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