アメリカの大手格付け会社「スタンダード・アンド・プアーズ」は、ヨーロッパ各国の債務問題に対する対応が不十分だとして、フランスなどユーロ圏9か国の国債の格付けを一斉に引き下げました。
今回、格下げの対象となったのはユーロ圏17か国のうち9か国で、このうち、フランス国債の格付けは最上位の「トリプルA」から「ダブルAプラス」に1段階引き下げられました。また、信用不安に陥っているイタリアとスペインの格付けは、それぞれ2段階引き下げられました。
一斉格下げの理由についてスタンダード・アンド・プアーズは、「債務問題の解決に向けた各国の取り組みが不十分だ」と説明しています。
「これは破局ではありません。それでもいい格付けなのですから」(フランス バロワン財務相)
フランスのバロワン財務相はこう述べましたが、フランスのサルコジ大統領はこの格下げを避けようとユーロ圏の信用不安の払拭に腐心してきただけに、春に行われる大統領選挙に向けて不利な材料となりそうです。
一方、ドイツについては最上位の格付けが据え置かれましたが、フランスなどが一斉に格下げとなったことで、国債や通貨のユーロを売る動きがさらに強まる可能性があり、ヨーロッパの債務問題はさらに深刻さを増すことになりそうです。(14日11:16)
2件のコメントがあります
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arama-さん こんばんは。
やはりこれを受け13日のNYは下げていますね。
ユーロ円も97円台、ドル円は76円台とかなり厳しい状況です。
月曜日は日経またさげる可能性高いですね。
唯一期待できそうなのはドイツくらいですかねえ。
はっきりいって遠い所の話だけにわかりつらいです。