NHKさんのニュースサイトより引用
ヨーロッパの信用不安の発端となったギリシャでは、債務の大幅な削減に向けて民間の金融機関側と行っていた交渉が難航して、協議がいったん中断される事態となり、債務不履行による混乱の回避に向けて重要な局面を迎えています。
ギリシャが抱える巨額の債務を巡っては、去年10月、民間の金融機関側が保有するギリシャ国債の元本を50%削減することに合意し、その具体的な進め方について、ギリシャ政府と金融機関の代表との間で交渉が続いています。交渉では、金融機関が保有する国債の半分の額に相当する資金で、新たに発行する国債を購入する方策が協議されていますが、新たな国債の金利などを巡って、調整が難航しています。こうしたなか、金融機関の代表は13日、「残念ながら提案に対する建設的な返答が得られなかった」とする声明を発表し、協議はいったん中断される事態となりました。ギリシャ側は来週半ばにも交渉を再開したい意向ですが、ギリシャのパパデモス首相は「ギリシャはこの数十年で最大の試練にさしかかっている」と述べ、交渉が重要な局面を迎えているという認識を示しました。両者が万一合意に達しなけなれば、ギリシャはEU=ヨーロッパ連合などからの資金の支援が得られなくなり、巨額の国債の償還を迎える3月に、債務不履行による混乱を招くおそれが強まることから、交渉の行方に注目が集まっています。