円ユーロ相場が1ユーロ=100円を割り込む11年ぶりの歴史的な円高ユーロ安水準で推移していますが、欧州からの輸入品やツアー料金の値下げは限定的にとどまっているようです。
原材料費や輸送費が高止まりしていることに加え、欧州製品はブランド力が高く、値下げをしなくても販売は好調で、むしろ値下げはイメージダウンを招くとの事情も影響しているようです。
本国の判断で現時点での値下げは検討していない、とルイ・ヴィトンやシャネルの日本法人の担当者は、口をそろえているようです。
価格を下げると世界的にイメージダウンになると判断しているようです。
食品など価格が安い日常品は原材料費の高騰で為替差益分がすべて帳消しになってしまうため、イトーヨーカドーやイオンも現時点でセールや値下げの予定はないようです。
(先ほど日記に書きましたが、野菜のセールはするそうです。国産でしょうが...)
ただ、高島屋やそごう・西武は自らが輸入している婦人服や雑貨を1~2割値引きし、消費者に差益を還元するそうです。
また、大塚家具も12日から最大22%値引きしたほか、ネット通販でも値下げの動きが広がっているようです。
旅行会社も、旅行代金に加算される燃油サーチャージが欧州方面で往復約5万円と、昨年同時期の倍以上に値上がりしているため、欧州向けツアー料金を引き下げていないそうです。
昨年夏に宿泊先の割引などで「円高還元」をアピールしたエイチ・アイ・エスも、今回のユーロ安を反映させたツアー商品は出していないそうです。
いろんな要因がありわからないわけでもないですが、それでも還元していただけるとありがたいですね。