北朝鮮、下半期以降に核実験の可能性も

[arama-さん]

　韓国の政府系シンクタンクは、北朝鮮がキム・ジョンウン氏の新体制での「実績作り」のため、アメリカや韓国で大統領選挙が行われる今年の下半期以降に、長距離ミサイルの発射や３度目の核実験に踏み切る可能性があるとの見解を示しました。

　韓国の外交通商省系のシンクタンク「外交安保研究院」は、今年の北朝鮮情勢について、「キム・ジョンウン氏の体制の安定化を最優先とした内部指向的な対外政策を推進する」との見通しを示しました。

　その上で、北朝鮮がジョンウン氏の実績作りとリーダーシップのアピールのため「冒険的行動に出る可能性」を指摘。アメリカと韓国の大統領選挙や新政権の登場時期にあたる今年下半期から来年上半期にかけて、長距離ミサイルの発射や３度目の核実験に踏み切る可能性があるとの見解を示しました。

　一方、外交面については、北朝鮮が「中国との関係強化」と「アメリカとの関係改善」に向けた動きに出るものの、南北間については「関係改善が体制強化に役に立たないと判断した可能性が大きい」と分析し、緊張と停滞の局面が続くという見通しを示しています。（11日14:33）