強制起訴された民主党・小沢一郎元代表の裁判は、１０日から小沢氏本人に対する被告人質問が始まりました。小沢氏は政治団体の運営について「秘書に任せていた」と述べ、自らが関与していなかったことを強調しました。
「私は天下国家のことを考えるのに集中していた」。被告人として証言席に座った小沢被告は、このように述べ、会計処理は秘書に任せていたと強調しました。
収支報告書にウソの記載をした罪に問われている小沢被告の裁判は１０日から被告人質問が始まり、午前中は弁護側による質問が行われています。小沢氏は資金管理団体、「陸山会」の運営について「私はもっぱら政治のことに集中したいと考えていた」と述べて、事務処理については全て秘書に任せていたと述べました。
裁判では収支報告書の記載について「小沢氏に報告し、了承を得ていた」と述べた元秘書の供述調書の信ぴょう性が焦点となっていますが、小沢氏は「秘書たちの自主判断に任せていた。任せた仕事をいちいち確認・検証していたのではキリがない」と、収支報告書の詳細までは把握していないとの見解を示しました。また、小沢氏は土地購入の原資として自らが用意したとされる４億円の出所について「ずっと以前から現金で保有していました。多くは両親からの不動産相続や、議員報酬を現金で保有していたものです」と個人の資産と説明しました。
小沢氏はペットボトル入りのお茶を時おり飲みながら、落ち着いた様子で話していました。
（10日11:32）
