オリンパスは、巨額の損失隠しに関わったとして歴代の経営陣を相手取り、損害賠償を求める訴えを東京地裁に起こしました。請求額は、数十億円にのぼる見通しです。
訴えを起こされたのは、オリンパスの高山修一・社長ら現在の経営陣と、菊川剛・前会長、山田秀雄・前監査役ら旧経営陣です。巨額の損失隠しをめぐる歴代経営陣の責任について調べてきたオリンパスの調査委員会は、これまでに菊川前会長ら旧経営陣の関与を認定し、また、高山社長ら現在の経営陣についても不正な会計処理を見抜けなかった責任があると結論付けました。
提訴はこの調査結果を踏まえたもので、請求額はあわせて数十億円にのぼる見通しです。高山社長は、経営再建の道筋がついた時点で退任する意向をすでに示しています。(09日17:34)