イランの地下ウラン濃縮施設、近く稼働

arama-さん

 イランの原子力庁長官がイラン中部・コムの近郊に建設したウラン濃縮の地下施設を近く稼働すると述べました。

 イランの英字新聞「テヘラン・タイムズ」によりますと、イランのアバシ副大統領兼原子力庁長官は7日、中部・コム近郊のフォルドゥに建設したウラン濃縮の地下施設を近く稼働すると述べました。

 稼働することで製造可能になるのは濃縮度が20%と4%、そして3.5%のウランだということです。アバシ原子力庁長官は20%の濃縮ウランについてがん治療のための研究に使うとして、「1か月以内にテヘランにある研究炉に核燃料を装填する」としています。

 イランの主なウラン濃縮施設は2006年4月に稼働が始まったナタンツの施設ですが、AP通信は近く稼働されるというフォルドゥの地下施設について、「より効率的で空爆などの攻撃を受けにくいもの」としています。イランの核開発を疑うアメリカやEUは原油を禁輸するなど制裁を強化していますが、今回の報道を受けてさらに反発するものとみられます。(08日23:47)

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