「第3次ブーム」に沸く豆乳 昨年生産量は過去最高

AAI Fundさん
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健康飲料として人気の豆乳が、「第3次ブーム」に沸いている。果汁入りをはじめ、商品も多様化し、国内生産量は昨年、過去最高の約22万キロリットルを記録した。中高年層に加え、女性ファンも急増し、業界最大手のキッコーマンが年内に生産態勢の強化に乗り出すなど、ブームはさらに広がる見通しだ。

 大手スーパーのイトーヨーカドーは、豆乳商品の売上高が昨年末で前年同期比20%も伸びた。売れ筋は果汁入りなどの飲みやすい商品で、「抹茶」「おしるこ」味なども人気だ。飲みやすくなり、牛乳に比べて「低カロリー、高タンパク」というイメージから消費を拡大している。

 日本豆乳協会によると、昨年1年間の豆乳の国内生産量は、これまでのピークだった平成17年の21万7千キロリットルを上回り、今年は23万キロリットルを予想する。豆乳業界最大手のキッコーマン飲料の重山俊彦社長は「団塊世代の高齢化で健康志向の消費層が広がった」とみる。

 女性ファンも増えている。同社の調査では、都内主要駅の自動販売機で朝、夕、夜の1日3回、女性による豆乳の購買ピークの時間帯があるという。

 豆乳は、栄養過多の日本人の食生活の改善の必要性が指摘された昭和54年に、パック飲料として商品化された。平成17年頃にはテレビ番組などで、健康に良いとされるイソフラボンなどの成分の効能がPRされ、第2次ブームを呼んだ。

 ただ、成分無調整の豆乳が中心で、大豆独特の青臭さに抵抗感を持つ人も多く、メーカー各社は豆乳に油脂や果汁、砂糖などを加え、飲みやすくした商品の開発に力を入れた。品数が増え、小売店に専用コーナーが設けられるようになり、人気が定着した。

 キッコーマン飲料によると、豆乳を月に1回以上飲む人のうち、毎日飲む人は14%を占めるという。同社はこうした継続飲用者を増やすとともに、「豆乳鍋」や「豆乳ラテ」など、消費を広げる取り組みも家庭や外食チェーン向けに進めている。







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