大手鉄鋼メーカーの神戸製鋼所は、保有している新日本製鉄などの株価が大幅に下落した影響で138億円の特別損失を計上すると発表しました。
神戸製鋼所は去年4月から12月の連結決算で、有価証券の評価損138億円を特別損失として計上することを明らかにしました。株式市場の低迷で、保有している新日鉄の株価などが大幅に下落したことが響いたとみられます。会計上のルールでは、株式などの有価証券の時価が取得時の半分以下に下落した場合、その差額を損失として計上することになっています。
鉄鋼大手では、住友金属工業が同様に新日鉄株の下落で800億円近い特別損失を計上したほか、新日鉄は住金株の下落で846億円の特別損失を計上していて、各社が持ち合ってきた株式が減損処理の対象となったかたちです。(06日19:18)