花一番さんのブログ
みなし公務員も公務員だった。
公務員組織は複雑で、巧妙な仕組みに出来上がってる。
何年前だったか忘れたが、国立大学や国立博物館などが民営化で財団法人化された。
その時公務員だった職員が、みなし公務員になり、やがて民間職員になる話だったはず。
ところが実際は、みなし公務員とは名ばかりで、共済年金・公務員と同じ給与と賞与、退職金、
全く同じ待遇のままなのだ。
国立○○には国から交付金が降りる。
交付金は一括に渡されるので、公務員給与が削減されても金額は変わらず交付される。
だから人件費を削減する必要はないのだが、同じように削減する。
それは恰も「みなし公務員も公務員の皆さんと同じですよ」と言ってるようだ。
交付金の額は毎年1%ずつ減らすはずだったが、実際は特別研究費などと名目をつけて
削減されずに交付されてる。
それは、みなし公務員のためではない、中央官僚の天下り先を確保するためなのだ。
ある国立大学の組織の例だが、プロパーと呼ばれる元々国立大学に就職した職員、
よく出世しても課長止まりだが、文科省から移動してきた官僚は2年ごとに財団法人を移動し
40才で課長、50才で部長・理事に昇格して行く。
一生のコースがすでに出来上がっているのだ。
中央官僚だけが得をしてるようにも思うのだが、地方においては物価も違うし、
待遇も破格なのだろう。
一番大きいのは、職員・有期職員・臨時職員・派遣社員のピラミッド型が確立され
特権意識を作りだしてるのが大きいのだろう。
政治家が民営化と呼ぶのは建前だけの民営化で、国の財政を健全化するのは無理だ。
民間企業がリストラで業績を立て直すように、公務員はワークシェアの形で待遇を大幅カットして
雇用を増やす。
失業者や生活保護受給者に働いてもらわないと、国家の発展は有り得ない。