シーン1
小笠原にも冬が訪れ、北風が冷たく感じる日が続いている。夜になると、森の中から甲高い動物の鳴き声が聞こえる。
その声は小笠原諸島に生息する唯一の固有哺乳類である「オガサワラオオコウモリ」だ。体長は20センチほど。翼を広げると、80センチにもなる大型のコウモリだが、顔はまるでタヌキのようで愛嬌(あいきょう)がある。聟島(むこじま)列島、父島列島、母島列島、硫黄島まで生息し、現在は絶滅危惧種に指定されている。調査の結果、その数は300~400頭ではないかといわれている。
バナナやマンゴーなどの果実や花の蜜、葉などを主食としている。1980年ごろには絶滅が疑われるほど減少したが、現在では徐々に回復傾向にある。
オガサワラオオコウモリは海洋島の生態系において、種子の散布者(特に大型果実)、および花粉の媒介者として重要な役割を果たしている。そのため、個体数が減ってしまえば、種子散布や花粉媒介が行われず、固有の森林生態系の衰退につながる可能性がある。
その一方で果実を餌にするため、農業被害も多い。オガサワラオオコウモリから果実を守るためのネットを張った結果、そのネットにコウモリが絡まって死んでしまう事例も多発している。オガサワラオオコウモリと人間の双方がうまく共存していく道はないのか、解決策が求められている。
近年では、農家の理解が得られ始め、少しずつではあるがその道が開けている。世界でたった300頭しかいない貴重な種。同じ島で生きていることに幸せを感じる。
■シーン2 青、黄、ピンク…水中彩る「花々」
陸上に、鮮やかでさまざまな形の花が咲くように、水中にも鮮やかでさまざまな模様の魚がいる。そんな鮮やかな“花”たちを紹介しよう。
小笠原の固有種でもある「ミズタマヤッコ」の雄は、その名の通り尾びれにきれいな水玉模様がある。好奇心が強く、ダイバーが近づくと、すぐ目の前までこちらの様子をうかがいに来る。また、逆光になるとこの水玉模様がきれいに透ける。
砂地の穴をすみかにする「モリシタダテハゼ」は小笠原で初めて発見され、新種登録された魚である。小笠原のガイド、森下氏の名をとって名付けられた。このモリシタダテハゼも、背びれの水玉模様と胸びれがとても鮮やかだ。この魚はエビと共生しており、エビに巣穴を掘ってもらう代わりに、外敵が近づくとエビに危険を知らせる。まさに、お互いの利にかなった共生を実現させている。
ひと際美しい色彩の魚「ニラミハナダイ」は、雄がテリトリーをもちハーレムをつくる。その名の通り、にらんでいるような目をしていることから、この名がつけられた。独特な配色と色合いは陸上の花よりも美しく感じる。
ブルーの体色にイエローの顔が印象的な「シコンハタタテハゼ(英名・ヘルフリッチ)」は、ダイバーであれば誰もが知っている人気の魚である。背びれがとても長く、ピンと張った背びれはまるで研ぎ澄まされた日本刀のように美しい。
ここで紹介した小笠原ならではの魚の他にも、さまざまな色彩を持つ魚がボニンブルーの海に暮らしている。小笠原にお越しの際は、ダイバーならずともその美しさに魅了されることだろう。
■小笠原諸島(東京都小笠原村) 東京から南に約1000キロの太平洋上にあり、南北約400キロにわたる約30の島々で構成されている。定期船が唯一の交通手段で、東京港竹芝桟橋から父島二見港まで「おがさわら丸」が就航している。オガサワラオオコウモリや昆虫のシマアカネ、ムニンツツジなどの固有種が多く、“東洋のガラパゴス”“進化の実験場”などとも称される。こうした固有種に富む独自の生態系が評価され今年6月、国連教育科学文化機関(ユネスコ)の世界自然遺産に登録された。日本国内の自然遺産は白神山地(青森県・秋田県)、屋久島(鹿児島県)、知床(北海道)に続く4か所目。
クラフトイン ラ メーフ
ラ メーフは”自然との共生”、”癒し(ヒーリング)”をコンセプトとして造られたペンションです。
海渡 <小笠原諸島父島>
オオコウモリの飛来、満天の星空、自然を身近に感じる海の見えるログハウスの宿です。2008年OPEN。
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小笠原諸島(東京都小笠原村) 東京から南に約1000キロの太平洋上にあり、南北約400キロにわたる約30の島々で構成されている。
定期船が唯一の交通手段で、東京港竹芝桟橋から父島二見港まで「おがさわら丸」が就航している。
オガサワラオオコウモリや昆虫のシマアカネ、ムニンツツジなどの固有種が多く、“東洋のガラパゴス”“進化の実験場”などとも称される。
こうした固有種に富む独自の生態系が評価され今年6月、国連教育科学文化機関(ユネスコ)の世界自然遺産に登録された。
日本国内の自然遺産は白神山地(青森県・秋田県)、屋久島(鹿児島県)、知床(北海道)に続く4か所目。