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CFTC、主要先物ポジション状況-12月20日現在

商品先物取引委員会(CFTC)が発表するシカゴIMM先物市場での主要な先物のみのポジション状況は、12月20日現在で以下のとおり。通貨、ネット・ポジション、前週比の順で表記している。
※通貨、ネット・ポジション、前週比

円 + 24,476 - 11,124
円はロングが縮小。ドル円は77円後半から78円前半を中心とした小動き。米連邦公開市場委員会(FOMC)では景気認識の改善こそみられたが、追加量的緩和策などの方針が示されたなかったことが失望を誘い、ドルと円が上昇。ドル円については方向感に乏しい展開となり、大きな動きは見られなかった。その後もユーロ圏問題のポジティブな材料を受けたドル安から下押す場面こそ見られたが限定的なものにとどまった。

ユーロ - 113,697 + 2,760

ユーロはショートが縮小。ユーロ圏各国の国債入札の結果に振らされる場面こそ見られたが、おおむね小動き。イタリア議会下院における緊縮財政案承認やユンケル・ユーログループ議長が「欧州諸国によるIMF向け拠出の期日を順守できる」と述べたことを受けて買いが優勢となる場面こそみられたが限定的な動きにとどまった。

ポンド - 25,939 + 13,570
ポンドはショートが縮小。ポンドは底堅さを示しながらも上値余地も限定的に。英雇用指標が好結果となる一方で、同小売売上高は弱い内容と強弱まちまちの英国経済指標の結果もあり方向感には乏しい展開に。ユーロ圏のポジティブな材料が意識され買い戻される場面こそみられたが限定的で、その後は伸び悩むともみ合いに転じた。

加ドル - 26,868 - 13,483
加ドルはショートが拡大。イタリア国債の入札が芳しくなかったことから、ややリスク回避が先行するなかで、欧米株が下落。この動きにつれて加ドルも売りが先行した。しかし、その後は、FOMCなどのイベントを通過しながら狭いレンジでの上下となり、1.03加ドル台での推移を続けた。

スイスフラン - 3,136 + 7,345
スイスフラン(CHF)はショートが縮小。リスク回避先行でドル買いが優勢となったことから、ドル買い・CHF売りが先行。しかし、スイス国立銀行(SNB)が政策金利は市場予想通り据え置いたが、声明にて1ユーロ=1.2CHFを維持すると表明。市場にはCHF高阻止のためユーロCHFの最低水準を引き上げるのではとの見方もあったことから公表後はCHFは急騰。そのまま、CHF買いが継続するかたちとなり0.93CHF半ばまでCHF買いが進んだ。

豪ドル + 25,742 - 8,687

豪ドルはロングが縮小。リスク回避にともなうドル買いが先行したことから、豪ドルは対ドルで売りが優勢となった。もっとも、ユーロ圏問題につきポジティブな材料が散見されるなかで下げ渋ると持ち直す場面も見られた。ただ、積極的に買い戻すには材料不足で戻りも限定的だった。

NZドル + 612 - 4,771
NZドルはロングが縮小。豪ドルと同様に序盤は売りが先行したものの、一巡後は戻りを試す展開に。こちらも、ユーロ圏問題でのポジティブな材料が意識されるかたちでドル売りが優勢となったことを受けて持ち直す流れとなった。

メキシコ・ペソ - 18,802 + 4.092
メキシコ・ペソはショートが縮小。メキシコ・ペソ・ロングは2010年12月7日に6万枚割れまで縮小した後は13万枚まで増加。その後は再びロングを減少させ、ショートに転じた。

原油 + 138,042 - 11,261
原油はロングが縮小。欧州の債務問題に対する懸念を背景に、リスク回避の動きからドルが他の主要通貨に対して全面高となったほか、石油輸出機構(OPEC)が総会において、原油生産の上限を現在の生産水準を追認する日量3000万バレルとすることで合意したことも重しとなって売られた。米11月鉱工業生産が4月以来のマイナスとなったことから、世界最大の石油消費国である米国の需要減少が懸念されるなど、ネガティブな材料が続いたことで大幅続落となった。

金 + 133,936 - 16,567
金はロングが縮小。欧州の債務問題に対する懸念を背景に、米株価が大幅安となるなかリスク回避の動きが強まり、ドルが他の主要通貨に対して全面高となったことから、ドルの代替資産としての魅力が後退して売られた。その後も、年末に向けた金融機関による換金売りに押されて下げ幅を広げたが、一巡後は大幅下落の反動から持ち直した。
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