「脱原発」を決めたドイツでは、風力など再生可能エネルギーの発電量が、今年初めて原子力発電を上回る見通しであることが明らかになりました。
これはドイツの業界団体・エネルギー水道事業連盟が16日発表したもので、2011年の発電量の内訳は原子力が18%にとどまるのに対し、再生可能エネルギーは20%を占めると予測しています。
このうち、風力は8%と去年より2ポイントも増えていて、担当者は「予想以上の伸びだ」と話しています。一方で、国内にある17基の原発のうち、現在稼働しているのは9基で、原子力発電の割合は徐々に減っています。
ドイツは2022年までの「脱原発」を決め、再生可能エネルギーへの転換を目指すとしていて、今後は、風力などで発電された電気を供給する送電線の整備などが課題となっています。(17日10:24)