全国銀行協会の永易会長は、巨額の損失隠しが発覚し、14日、過去5年分の決算を訂正したオリンパスについて、「支援方針を変える材料は出なかった」として、支援を継続する考えを明らかにしました。
三菱東京UFJ銀行の頭取を務める永易会長は、オリンパスについて、「多額の損失隠し、M&Aを使ったやり方、経営トップが談合で実行していたこと、どれをとっても非常に遺憾」としながらも、訂正された決算の中でどの時点でも債務超過ではなかったことや反社会的勢力への資金の流れが確認できなかったことなどから、準主力行としてオリンパスの支援を継続する考えを明らかにしました。
その一方で、東証が上場廃止をめぐり虚偽記載の重大性についてどう判断するか、また、証券取引等監視委員会などの当局がどのような結論を出すかなど「今から何回も山がある」と述べて、引き続き注視する姿勢を示しています。(15日18:34)