「大王製紙」の前会長がグループ企業などから巨額の借り入れをしていた事件で、東京地検特捜部は別の子会社からの借り入れ金、およそ23億円についても返済の見通しがなく、損害を与えたとして前会長を再逮捕しました。
特別背任の疑いで再逮捕されたのは、大手製紙メーカー「大王製紙」の前会長、井川意高容疑者(47)です。
井川容疑者はグループ企業4社から合わせて32億円を借り入れ、会社に損害を与えたとしてすでに逮捕、起訴されていますが、特捜部では別の子会社3社からの借り入れ金、合わせて23億円についても返済の見通しがないことなどから再逮捕に踏み切りました。
会社が設置した特別調査委員会の調べでは、井川容疑者は、去年5月から今年9月にかけてグループ企業からおよそ106億円を無担保で借り入れ、ほぼ全額をマカオやシンガポールのカジノで使っていたことがわかっています。(13日16:44)