NYはまだ不安、東京は底にはとどいたか?

昨晩15日のNYは28ドル安で12348の水準。ミシガン大学の消費者信頼感指数の速報値が非常に悪かったので、個人消費についての不安が広がった。日足の基準線12283は守ったが、転換線は少しきった。直近の戻りの高値を奪還するような雰囲気はなく、当面基準線が守り切れるかどうかが焦点ではないか。日足のMACDは上昇しているもののまだマイナス圏であり、雲も下に垂れこめている。日足のボリンジャーはせばまっているが、TPを守り切れずにいるし、週足はすべて下向きで苦しい。月足の基準線12429が守れるかどうかを長期的に注目しているのだが、どうもかなり難しそうだ。もし基準線を月末までに回復できなければ、バーナンキさんは今年後半盛り返すと言っているらしいが、アメリカの長い上昇トレンドはいったん終わったと判断するのが正しいのではないだろうか。
 為替は、この間、不思議に円高にふれずにずっと持合いゾーンだったが、ゾーンを円安方面に離れたということで、目先は円安をためす展開で110円をトライするとみられている。日足基準線107.87を円安方向に抜けており、日足MACDもマイナス圏ではあるが、円安方向に上昇している。だが長期、中期のトレンドはやはり円高ドル安である。月足も雲下で、週足も雲のはるか下だ。日足のボリンジャーは確かにぐっとバンドが狭まっていてプラスσまできているが、週足のボリンジャーは円高方向で、TPは109円に走っており、これを超して円安に進む勢いがあるとはちょっと思えない。月足ボリンジャーも大きく円高方向に開いており、円高トレンドが終わったとはいえない気がする。
 日経平均は日足基準線18587をわずかにうわまわる13622で引けた。日足MACDもマイナス圏ながら上昇しており、日足のボリンジャーもせばまってきていて、TPも超してきたので、当面は2月4日の13889を超えられるかどうかであろう。ここが越えられれば日足ベースでは二番底を確認して、さしあたりは戻り歩調と言えるようになる。しかし週足はまだ転換線ははるか上で、-σまで戻ったにすぎないし、月足では、ボリンでもまだマイナス2σの近辺であり、雲の上13319で下降がとまっただけともいえる。下はかなり固まりつつあると思うが、過去に例のない信用評価損率であるとかいわれており、ここから這い上がっていくのはなかなか時間がかかりそうだ。日本の景気については、昨年のGDPがよかったといって、安心感が広がったらしいが、アメリカ経済減速の影響はこれからだろう。過去のデータをみてよろこんでいては市場にもてあぞばれてしまいかねない。
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NYは下げに向かっていく気がしています。となると日本も引き続き13000円も再度下に抜けていくんじゃないか、と思っています。
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