私が「いじめ」で連想するのは、ニューヨークの地下鉄である。
ニューヨークの地下鉄といえば、落書き・犯罪の代名詞だった。
ところが、地下鉄の落書きをこまめに消した事で犯罪が激減した。
それどころか、ニューヨークの凶悪犯罪も激減したそうだ。
私の息子が小学一年の頃、家族で夕食の最中にポロッと言った。
「お父さん、僕、集団登校の時、班長にいつも殴られたり、蹴られたりしてんねん」
「何!それで先生に言ったんか」
「うん、ずっとガマンしてたけど、一昨日教室まで来て蹴られてん。
それで先生に言いに行ったら…(泣)」
「先生、何て言ったんや?」
「班長(六年生)の担任に言っとくて言ったけど、昨日も今日も殴られてんねん」
「何やて!」
すぐに班長の家に行きました。
両親は留守でしたが、本人がいました。
「お前、何でうちの子、叩いたり・蹴ったりしたんや?」怒りを抑えて優しく言いました。
「……」
「理由を聞いてるだけやで、何でやったんや」
「……」
「理由無いのにやったんか」
「うん」
「そうか、悪い事したら謝れ」と襟首持って引きずって、わが家に連れて行きました。
息子に向かって「ご・ごめんな」息子は「もう、ええよ」
「お前二度とするなよ、わかってんな!」
「はい、すいません」と裸足で帰って行きました。
夜10時頃、母親が家に来ました。
謝ると思いましたが、差にあらず。
「うちの子は悪くないです」
「だから、何で悪くないか理由を言わなアカンのと違う?」
「うちの子は悪くない、それだけ言いに来ました」
「あんた、大丈夫か?頭」
謝罪は一言も無く帰って行きました。
翌日朝5時に、今度は父親が家に来ました、酔っ払っていました。
「うちの子は悪くない」
「あんた、こんな時間に来て非常識やで、理由言わなわからんやろ!」
「おい、警察に電話しとけ!」
「うちの子は悪くない!」
「お前、頭おかしいんか?警察で言え!」
逃げて帰りよりました。阪急電鉄に勤めているそうですが、もう少し人選ばなあかんわ。
翌日、息子の担任に電話しました、返事はこうでした。
「それは、お父さんのやり方が一番いいです」
「あんた、学校で起こった事は学校で解決すべきやろ」
「はい…」
あかんわ、こんな奴が先生やて?その前に人間失格やと思った。
いじめの原因、わかってもらえましたか?