運動機能の低下や手足の震えが出る難病・パーキンソン病の治療に、ロボットを使用するアジアで初の脳外科手術が名古屋大学病院で行われています。
パーキンソン病は、脳で運動機能を調節するドーパミンが不足し、手足の震えや、こわばりが起きる病気で、国内の患者数は10万人以上に上ります。
薬の他に、脳の深い部分を直接、電極で刺激し、神経の働きを整える外科手術が有効な治療法の1つですが、名古屋大学病院では今回、アジアで初めて手術支援ロボットを使用し、現在、50代の男性患者の手術が行われています。
「ニューロメイト」というイギリス製のロボットは、これまで人の手で行ってきた電極の植え込みを1ミリ以下の精度で行い、より正確な手術を可能にします。
名古屋大学では今後、支援ロボットを使ったパーキンソン病の脳外科手術を進め、てんかんなど他の病気の治療にも応用できるか研究する方針です。(05日11:41)